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コンイベ的英語4

2007年07月11日 コンイベ的英語4

 シリーズ4の英語。その中からもかなりマニアックなネタ。日本では知っていてもほとんど意味はないんだけれど、雑学の一つとしてちょっと面白い『Hello Cleveland!』と『Up to eleven』を紹介しよう。
 このHello Cleveland!ってのは何かというと,出演者が楽屋からステージに向かう時にどこだか迷ってしまってなかなか辿り着かないって言う状態のこと。『Up to eleven』は最大音量って意味。なんのこっちゃ??ってなってるあなた!これから説明するね。
 どちらも、日本では全く受けなかったアメリカンジョーク満載でミュージックカレッジ必見!?のへんてこりんな超B級映画『Spinal Tap』の一幕から来ている言葉。

 まずは『Hello Cleveland』
アメリカのクリーブランドという、日本にはあまり馴染みがないかもしれないけれど,ビッグバンドジャズならニューオリンズ,シカゴならブルース、っていうカンジで音楽のジャンルと都市が密接に結びついている所っていくつかあるんだよね。まぁNYとかLAとかは別としてさ。その中でロックンロールといえばテネシー州のメンフィスやこのクリーブランドってのは重要な拠点だったりするのね。そのクリーブランドでライブをやるSPINAL TAPで、メンバーが楽屋から本番ステージに向かっているんだけれどなかなかステージにたどり着かない!メンバーは『Hello Cleveland!!』と雄叫びを上げながらテンションを上げている。でもステージにたどり着かない!いかにも小屋の住人っぽい掃除?のおっちゃんに出くわす。『ステージはどこだ?』『あそこを右に,それからまっすぐ進んで突き当たりを左に,その先に目印があって・・・』結局もとの場所に戻ってきてしまう。そんな場面が言葉の由来。
 コンサートホールとか○×会館というのは結構複雑な作りで、案内表示とかも素っ気ない事が多い。いろんな通路とか部屋があって迷子になりやすいのね。出演者にはスタッフがしっかりアテンド(案内)する日本ではこんな事まずありえないけど、外国とかはその辺とかがいい加減なのね。それにツアーとかを回っていると、お初の場所だったり他の会場と作りが似ていて勘違いしたりとかで、適当なところにいくと迷子になってしまうのだ。これはアメリカなんかでは良くある話らしい。 
 ただ日本でもスタッフは良く迷子になる話は聞くのね。スタッフにはアテンドなんかつかないし。うちの卒業生とかもツアーを回り始めたころには『仕事中に迷子になっちゃいました!』なんて言ってるし。特に日本最大の迷宮!?の東京駅と有楽町駅の間にある大きなホール、あそこは本気でヤバいです。そこのホールの管理会社に就職した卒業生でも全てを把握するのに1ヶ月は掛かると言っていました。皆も気をつけて下さいな。

 それから『Up to eleven』
 架空のバンドSpinal Tapのギタリストが「俺のMarshallは特別デカイ音が出るように改造してあるんだぜ!」って言ってる場面が由来。アンプのマスターボリュームが普通は10までなのに彼のは11まである特注品なのだ。英語圏ではこれが結構広まっていてUp to elevenが通じていて、これを載っけている辞書もあるくらい。 
 皆もこの言葉を知っていればいっぱしの業界人?って事になるよ。ちなみにMarshallという有名なギターアンプのメーカーは、この場面を元にしてメモリが20まであるアンプを発売しちゃったこともあるのだ。そういったところにもこの映画の影響力を垣間見れます。
 他にも結構ミュージシャンとかスタッフなら分かる(しか分からない)ジョークがいっぱいあってね。根本的にアメリカと日本の笑うツボは違うので、面白いかどうかはさておき、ミュージシャンの発想が天才的なのか、アホなのか、『それって本気?ジョーク??』という馬鹿っぽいところをずらーっと並べている映画という点で必見。私もなかなか手に入れるのに苦戦しましたが,今ではネットなどで簡単に探せるので是非見てみて下さいな。

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