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楽器は楽し(鍵盤楽器編)

2007年05月12日 楽器は楽し(鍵盤楽器編)

 今回は鍵盤楽器。触った事がない人はいないでしょう。例に!?よって私の幼少時代の頃の印象から入ります。
広場で野球かなんかをしていると『あ〜、ピアノのおケイコの時間だ、じゃあね!』なんて帰っていくヤツがいる。『なーんだ、男のくせにピアノなんか習っちゃってさ、いけすかねぇなぁ』とこれまた大きな間違いの元になる勝手な価値観がインプットされていたのでした。
 それに加えてピアノが上手な女の子をそれだけで好きになっちゃったり(しかも音楽の時間限定で!)みんなも心当たりない?いずれにしてもちょっとすましたというかスカしたというか、なんか自分には素直に受け入れられないイメージがあったのね。鍵盤ハーモニカ(メロディオンやピアニカとも呼ばれるもの)、アコーディオン、オルガン(足踏み)、エレクトーン、そしてピアノ(アップライトとグランド)、果てはチェンバロやパイプオルガンなど。どうも自分とは違う世界の楽器。こんなに身近なのにねぇ。
 かくいう私の実家にもピアノはありましたな。今思えば、親が女の子供を持っていれば習わせたいものの代表格。しかもピアノが家にあるという事も、ステイタスを築くひとつの要員だったのでしょうか?もちろん私の姉と妹の為のものでした。私はというと『ねこふんじゃった』の速弾き競争なんかをやっちゃったり。大事なピアノを滅茶苦茶に弾いてオヤジどころかおかあちゃんにまでブッ飛ばされる始末。
 懲りずにVan Halenの『Jump』、Motley Clueの『Home Sweet Home』、Ozzy Osbourneの『Mr. Crowley』、X(Japanがつく前!)のEndress Rainといったところのイントロだけを模しては『結構俺ってピアノ弾けちゃうかも!?』と救いのない勘違いをしちゃうんだな。
 そんな中でも確実に好きなプレイヤーだけは出てきてね。とりあえず最初に意識したピアニストがゴダイゴ(オッサンだから世代がバレる!)というバンドのミッキー吉野。今思えばちょっと葉加瀬太郎にルックスが似ていたような、おぼろげな記憶。
 それからYMOの坂本龍一。流行りの再結成でCMに出ているので多少は分かるかな?この人たちのユーモア感覚は我ら世代の笑いの原点だったりするんだけど、私の中では立派な鍵盤楽器奏者。そうそう、教授(坂本龍一氏のニックネーム)のセイで、キーボードにスイッチやつまみが多ければ多い程凄い楽器で、さらにキーボードを並べている枚数が多ければ多い程、それを操る人も凄い人だという、これまたとんでもない勘違いを植え付けられてしまいました。
 それからかなりアグレッシブな弾き方をする三柴江戸蔵(ピアノであんなにヘドバンする人は他にいるんだろうか?)とかVowWowのアツミさん(この人の音はやけにきらびやかに聞こえた)とかRCサクセションのゴン太2号(Gee 2wo)というオカマを初めて奇麗だと思った人など色々いました。天下の小田和正氏も私の中ではピアニストのイメージが強くって、歌詞と歌声の世界とかけ離れた、本人の毒舌さには唖然とさせられましたなぁ。
 バッハ、ショパン、リストだけは相当な数の曲は聴いてみました。やっぱり幻想即興曲は憧れるし(しかもミュージックアーティスト科の加茂先生はこれをギターで弾いてしまうという変態!?今日発売ギターマガジンではスコアも掲載されているので是非猛練習してみましょう!)おまけに自分はピアニストだ!と言い切る黒人超絶ギタリストのトニーマカパイン。この人のソロアルバムにはギターインストばかりの中に自分のプライドなのか、なぜか1〜2曲ショパンのエチュードが収録されているのね。
 それから外せないのはキースエマーソン、ジョンロード(Deep Purpleといえば私はこの人)、リックウェイクマンというハモンドオルガン3馬鹿オヤジ(失礼!) この人たちの図体を見ると、鍵盤楽器はプロレス並みの体力を持っていないと弾きこなせないのか?と勘違いしてしまう。特に好きなのはリックウェイクマンで、190cm以上あって、さらにオペラに出てきそうな大袈裟な衣装を着てるもんだから、うすらデカイ!でもピアノソロ曲は繊細で超大作ものが実に良い。YESというプログレバンドの中でもとりわけわがままで気難しいという話もあるけど、楽曲(YESの曲はいわゆるクラッシックの組曲形式みたいなドラマチックな展開のものが多い)のなかで大袈裟なカンジで実に幅を利かせている存在感ゆえ、私の中ではプログレ≒キーボードになってしまったのね。語り始めるとこれまた長くなるので、唐突に終わらせる事にしよう。

 なんだかんだ言っても鍵盤楽器を演奏している姿って優雅に見えるんだよね。クラッシックはもちろんの事、ジャズやブルース、ポップスなんかでもね。あの雰囲気を醸し出せたらね。そりゃ女に持てるでしょ。女の子はきれいに見えるでしょ。綾戸智恵だってかなり強烈なおばはんだけれど、ピアノを奏でている時はステキだもんね。たまたまこのブログを書いている時にこの間までアシスタントをしてくれていたレコーディンググリエーター科の佐藤さんが来てたけど、ちょっと奇麗になったのはピアノのセイかしらね?

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