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楽器は楽し(ベース編)

2007年01月13日 楽器は楽し(ベース編)

唐突ですが、皆さんにとって、Bassってどんな存在?
弦が太い! バンドアンサンブルのボトムを締めている! グルーブをリードしている。リズムにアクセントを加えている! よー分からんけど渋い! やっぱ地味!

かくいう私。ひと言で表すと『オトナ』ってカンジがしません??
恥ずかしながら高校生くらいまでは、いったい何の音を鳴らしているのかも聞きとれないくらい(ひょっとしたら低い周波数が聞こえないという難聴なのかと思った)、という“聴く”センスのなさでした。

私の中での初めてのベーシストは、ヘビメタ/ハードロックの超ビッグネーム、Iron Maidenというバンドのスティーブハリス。立派な眉毛にカーリーヘアのオッサン(当時オニーさん)でした。
ベーシストとしては珍しくバンドリーダーで、ソングライティング(詩、曲)、アルバムのコンセプトやステージセット、はたまたライティングや特効のキッカケに至るまですべてを考えるというとんでもなくイマジネーション豊かなのです。
と同時に、この業界に入るまでの私に『転がしのモニター=ライブパフォーマンスにおける足置き台』という、とんでもなく間違った概念を植え付けてしまったアーティストです。

それくらいモニターに左足を乗っけて前屈みにオーディエンスをあおる姿がカッコ良いのです。

またまたこの調子で書き始めるとスペースがいくらあっても足りないので、本題へ。





 コンサート・イベント科としては曲を“聞く”というよりは“聴く”というニュアンスだと思います。ただ単に楽しむだけではなく、その曲の持つイメージなり何なりから、様々な事を考えていかなければならないからです。 PAさんはもちろんの事、制作でもプロモーションプランやそれに使用する為のフライヤーやポスター、ジャケットなどももちろんそのイメージを反映させたものを作成しますし、舞台監督コースでもそれにあった美術、道具、特効などのタイミングなど。照明に至ってはコアなファンよりも曲の中身を吟味してデザインを考えたりします。私の場合は、その曲をより理解する為の手段として、ギターで音をとってみたり(実はその耳コピの方に時間をかけてしまうことも・・・)ということもします。

 そこでおススメするのが、よりベースを意識して聴いてみるとその曲をより理解しやすいという事。私なりに説明したいと思います。

 まず第一に言えるのは、そもそもベースというものが前面に出ている楽曲はそんなに多くはないので、ベースを聴き取ろうとするだけでも“聴く”という事に集中出来ます。

 それからリズムセクションと言われるくらいなので確実にビート感を把握出来ます。例えば淡々とコードのルート音のみを引いている場合は、他の楽器にしてもスタッフ側にしても(照明だったら同じようにシンプルを心掛けるとか) 同様にその意図を組みとる事が出来ます。そうではなくちょっとメロディアスなラインだったり、チョッパーなどでリズムを強調しているような所があれば、それに乗っかったりすれば、よりリズミカルになるはずです。

 もちろん音程があるわけなので、メロディーのカンジも意識出来ます。例えば音をスタッカート気味に刻んでいる場合とスラー気味につなげている場合なら、音楽に『のる』にしても手拍子になるか、体を揺らしながらゆだねるカンジになるのか、そこはベースによる所が大きいわけです。

 グルーブ、ハード、メロウ、ヘビー、タイト、ゴージャス、スウィング、ファンキー、縦ノリ・横ノリ・・・曲のニュアンスを表現する言葉は色々だと思いますが、その根底には必ずベースの存在があると思います。
 好きなベーシストの1人にカナダではきっと人間国宝級のRUSHというプログレバンドのGEDDY LEE。この人とんでもない魔女鼻(オッサンなのに・・・)に象徴された?とても人間とは思えないプレイヤーなのです。ベース兼リードボーカル兼キーボード。このバンドはプログレなので変拍子と変調の雨あられにもかかわらずやたらと軽快でさわやかに聞こえるのはベースによる所が大きいんじゃないのかなぁ。歌いながらベース弾いて曲によっては1曲の中でベースとキーボードを弾き分け、足でもシンセペダルを演奏しているという、ホントに魔女級のプレイを展開しておりまする。

 他にもギタリストよりもリードプレイがもの凄い(&音も馬鹿でかい)ビリーシーンやリードボーカル&ベース&ダンス(副業でバレリーナもやっている)というキップウィンガーやフレットレスベースが大得意のトニーフランクリン(このオッサンはなぜかライブでクラリネットも吹いていました)、ジェフバーリンというとても異常な世界を奏でる紳士的なオッサンや、KISSのボーカル兼火吹き担当のジーンシモンズ、やっぱジャコパストリアスは外せん、色々いるわけです。

 と一風変わった人達はさておき、普通は他のパートと比べればオトナじゃん!と思う次第。だって希代のコメディアン故いかりや長介氏だって、ウッドベースを抱えてたらめちゃくちゃシブーく見えたよね?ベースを意識しながら曲を聞けるようになるのもある程度オトナになってからじゃないのかな?なんて思うわけ。という事で、あなたも今日から意識をちょっとベースにおいて曲を聴いてみよう!!そうそう、うちの舞台監督コースの補助員の西村君も偉大なベーシストを目指しビミョーに特訓中でした。オトナになろうとしているのかな?

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