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楽器は楽し(ドラム編)でもローディーは...

2006年12月19日 楽器は楽し(ドラム編)でもローディーは...

 突然ですが、私が一番好き、というか憧れている楽器はドラム。まずはドラマーの演奏能力。あれだけ手足が全てバラバラで動き、さらにコーラスやましてやリードボーカルなんてとれば、よほど右脳と左脳が発達しているのではと考えてしまう。  
 
 キッカケは小学校の運動会のマスゲームの鼓笛隊で小太鼓(今思えばスネア)をやったこと。とは言え、私の家はいたって普通の家庭なので、住宅事情によりドラムを買ってもらえず、泣く泣く!?ギターを手にする事になった(といってもこれはこれで実にくだらない理由あり)。 ということで、私の中ではドラマー≒お金持ちという図式がある。うちの補助員も男女問わず代々結構ドラムを叩ける子がいるんだな。今の補助員なら椎木君とヤマエリこと山本さん。住宅事情までは知らねど、ちょっぴり羨ましけり。

ドラム写真はフェイバリットドラマーのドラムセット。私の歪んだ価値観ゆえ、太鼓の数が多ければ多い程、シンバルの数やペダルの数が多い程、凄くてカッコ良いドラマーと言う変な定義が出来上がっている。このドラムセットの主Terry Bozzio(てりーぼじお)のドラミングは、手数足数の多さは、このセットを見れば分かるでしょう。

もちろん無駄に多いわけではなく、そのひとつひとつのアクションが...とこの調子で好きなドラマーを語っていたらいくらスペースがあっても足らないので、ここらで今回の本題へ。
 さてその本題とは、このドラムをセッティングするローディーさんの苦労。私が思うにローディーさんの初歩として,最低限のドラムセットを組める所からスタートだと思っている次第。竿モノ(ギターやベース)は楽器とそのアンプとエフェクターはプレイヤーが自身で所持し,だいたい自分で持って回っていたりするもの。だけれどドラムの場合は自分のものを運ぶといっても基本はスティックとペダルとスネア。それ以外は専任のローディーでもついていないとレンタルだったり、ライブハウスで持っているものを使い回すパターン。逆に専任のローディーとしてはまずはドラムをセッティング(という前に運ぶ!)というのが手始めじゃないかと勝手に思っているのね。
 
 という所にこのドラムセットが来たら。。。こりゃぁ、ローディーさん泣くわなぁ。もちろんローディーさんだけではなく,PA(特にモニターさん)も道具さんも。。。モニターなんて,ここまでくりゃムキになっていちいち全部にマイクを向けるのか?トップにマイク二本とかで全部まかなっちゃえ!と開き直るのか?楽器車も、これだけでワゴン車1台どころか二t車でも満載になっちゃうかも。照明さんは非常に光の当てがいのあるドラムセットだと思うけどね。もちろんただのファンだった頃にはそんな事は考えた事もなくて『ウォー、テリー(ファンクじゃないよ!)カッチョエエ〜〜〜』なんて盛り上がっておりました。
 
 が、立場が変わるとね。超売れっ子のセッションドラマーだから搬入が大変なリハスタやライブハウスなんてどうしてんのかね?そもそもこのドラムセットが入りきるスタジオ押さえなきゃ!とか、ドラムだけが入っても他のメンバーが入れなきゃ、リハ出来ないじゃん!とか、運ぶだけじゃなくってこの数の太鼓のチューニングとかミュートの加減だとか,そもそもお手入れとかホント1人で出来るの???ホントはこのオッサンは手足が二本どころのわけないじゃん!とか。

 そういえば、中学校の時にフェイバリットだったCozy PowellというサスライのドラマーのSolo Albumに『Octopus』というのがあったな。そのジャケ写はCozyの手がタイトル通り8本になっていて(今思えばただの合成写真)そのインパクトだけで,なけなしの小遣いでジャケ買いしてしまったのだ。しかし収録されていた曲はどってことないものばかりで,ミュージシャンの自己満足にコロッと騙された可愛い頃を思い出してしまった。

と個人的に話題は尽きないのでありまする。またの機会に切り口をちょっと変えてこの手の話もしたいと思います。

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